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長寿記念品贈呈式

本日は、令和6年度第59回長寿記念品贈呈式の様子をお届けいたします。

この式典は、社会につくしてきた高齢者を敬愛して、長寿を祝う本校の長い歴史の中で、受け継がれている伝統行事です。

最初に、生徒代表として、英数コース1年2組の南田 心奈さんが「敬老の日に思うこと」と題し、元気で優しく明るく、笑顔が素敵なお祖母様の話しを発表してくれました。

南田さんのお祖母様はこれまで虫歯が1本もできたことがないそうです。定期的に公園まで歩き、グランドゴルフを楽しまれているそうです。日々の些細な意識や行動がきっとお祖母様の元気の源なのだろうと話してくれました。

また、南田さんが住んでいる地域が高齢者が多いとのことです。地域の方が笑顔で声をかけてくれたり、植物のお世話や掃除をしたりと、私達の知らないところで縁の下の力持ちのように環境整備をしていてくれている方々のおかげで毎日何気なく快適に過ごせていることに感謝しているとのことです。感謝するだけでなく、時間があるときには、自身でゴミ拾いをしたり、散った葉を集めたりと、小さな行動からはじめ、自分も何か人のためになることをしたいと思ったそうです。そして、今度は自分が元気を与える立場になりたいと思い、積極的に自分から挨拶をしたり、勇気を出して話しかけるように行動し、交流の場を増やしたいと考えているようです。これまで支えとなってくれた年配の方々に代わり、今度は自分がそのような方々のために少しずつでも貢献していきたいと日ごろの感謝が大きく伝わる作文を読み上げてくれました。

山崎隆志校長よりお祝いのことば

代々この時期に実施している長寿記念贈呈式ですが、皆さんに記念品を持って行ってもらい、何かのきっかけにして欲しいのです。敬老の日が近いということで、お祖父様・お祖母様は、物をもらうことが嬉しいわけではありません。皆さんが訪ねて来てくれることが嬉しいのです。これをきっかけにお祖父様・お祖母様を敬ってほしいと思います。

年配の方々、どこか悪いところがあるかもしれません。元気なようで「生きとし生けるもの」命には限りがあります。元気だからいいやではなく、皆さんが時には顔を出してあげると、ますます元気になります。お祖父様・お祖母様に会いに行ってください。そして、お祖父様・お祖母様がいなければ、お父様・お母様もいません、皆さんもいません。次は皆さんの番です。少子高齢化の時代です。次は皆さんがお父様・お母様・お祖父様・お祖母様の意志を引き継いで、次の世代にまた引き継いでいってほしいと述べました。

長寿記念品贈呈式後には、校長室にて山崎隆志校長が本年度の最年長者106歳である曾祖母様をもつ資格キャリアコース1年2組の中島 結生さんへ記念品を授与しました。中島さんは、最近なかなか曾祖母様に会えていないとのことでしたので、山崎隆志校長は「早く会えたらいいですね!いつまでも長生きしてくださいとお伝えください」と中島さんに伝えました。

本校に在籍する生徒の曾祖父母様、祖父母様に対して記念品を贈呈して、その健康と長寿をお祝いする式典は、生徒にとっても感慨深い思いを胸にし、改めて、敬老の日には感謝の気持ちを伝える日になることだろうと思います。

今年度、本校生徒および職員に関係する自分の祖父母(曾祖父・曾祖母も含む)が80歳以上の方は計430名いました。

今年は9月16日に「敬老の日」を迎えます。この日をただの祝日ととらえるのではなく、長寿とは何か、高齢者を敬うとは何かを考える日にしたいものですね。

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