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かごしま県民交流センターでは8月26日から9月5日まで「第71回南日本書道展」が催されています。本校からも生徒・先生が出品をしました。
以下、本書道展への掲載が決まった作品を紹介いたします!
前平南美さん(商業科3年:紫原中出身)「千字文一節」・・・入選作品
安永莉海さん(商業科2年:川内中央中出身)「臨李璧墓誌銘」・・・入選作品
池田光麿先生(雅号:池田光遊)「陳廷敬詩」・・・委嘱作家作品
また、本校OB教員や本校を卒業した方の作品もありました。
渡邉周一先生(本校在籍平成29年度~平成30年度)「道遠知驥・一雙璧人」・・・入選作品
園田米次先生(本校在籍平成21年度~令和2年度)「藍田書幅」・・・入選作品
田邊信歩さん(未来創造コース令和2年3月卒業)「臨王鐸書幅」・・・入選作品
今回の展覧会で入選となり、掲載された皆さん、おめでとうございます!これからもますますの精進を期待します!
さて、池田光麿先生はかつて日本書芸院の広報誌にこのようなコメントを寄せていました。
「”書もやはり密室の祈り事である”では人格の陶冶はない。せめて、同じ時間を共有する空気の中には連帯や感動があるべきである。しかし、その”夢追い人”になってしまってはいけない。生徒や保護者の希望が優先されるべきである。生徒や保護者が望むもの、それは時間内での効率のよい練習と学習時間の確保である。」
「生徒や保護者に充実と幸福を与え、“書くたのしさ””書くよろこび”を、社会の多くの方々に伝え、感動を共有したい。」
書道の教員として、そして芸術担当の教員として、時代が書道を求める何かを興さねばならないという意識を強く持っています。そして、“手書きの文字こそ魂が宿る!”という思いで日々の教育活動に当たっています。
書道をはじめ、芸術には絶対的な答えはないと思います。同じ作品を鑑賞しても感じ方は十人十色であり、むしろ皆違って当たり前でしょう。鑑賞の数を重ね、その経験を深めることによって、自分の価値観だけではなく相手の価値観も認められるようになってくるのかもしれませんね。
なお、本校では3年間のうち必ず1年間芸術の授業があります。授業を通して、生涯にわたって芸術を愛好する気持ちを養ってほしいです。そして、自分の人生を豊かにしてほしいと願っています。