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先週のSHONAN ROADでは書道の授業「篆刻(てんこく)」の様子をお届けしました。印を作るために印面に文字を入れる布字(ふじ)を終了した皆さんは、本日印刀を持って文字の部分を刻む運刀(うんとう)に挑戦しました。その様子をお届けします。撮影に協力してくれた文理コース1年1組の皆さん、ありがとうございました。
運刀は印刀を使います。池田光麿先生より、安全面を含めて気を付けるべきポイントを生徒達に伝えました。「このように丁寧に刻んでいきますよ!」
説明を受けた皆さんは、早速印刀を手に取って彫り進めていきました!
先週皆さんが取り組んだ布字に続き、運刀も細かい作業の連続です。最後まで頑張って!
印刀を使うのは初めてであるという生徒がほとんどでしょう。
印面をよく見ると、ごくわずかな広さであることが分かります。方寸の世界に挑む生徒達にエールを送ってください!
アップで撮影してみました。細かい作業の連続ですが、集中して取り組んでいました!
うまく彫り進めることができました。慌てる必要はありませんよ。
いよいよゴールが見えてきましたね!
来週は押印と補刀(ほとう)を繰り返して、印がきれいに押印できるかを確認して完成となります!
書道は墨を用いてひたすら文字の美しさを極めることになりがちですが、篆刻の分野も書道を構成する大きな分野になります。篆刻の分野においては、日本を代表する篆刻家の河野隆先生(故人)や、樟南高校でかつて書道の教鞭を執られて現在は大学で活躍されている渡邉周一先生が有名です。
河野隆先生の篆刻印です。「南州」と彫っています。池田光麿先生の至宝の一つです。
渡邉周一先生の篆刻印です。「樟」と彫っています。渡邉先生は平成29年度と30年度の2年間だけ本校で勤務していましたが、書道の授業と書道部の指導に力を注がれていました。その節は大変お世話になりました。
今年行われた第71回南日本書道展でも、渡邉先生の篆刻は入選作品として展示されました。
墨を使って文字を極めるだけが書道ではありません。篆刻なども含めて、書道という答えのない「芸術」の奥深さを学んでいってほしいです!