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本日は令和4年度の最終日です。在校生は明日から学年が上がり、2年生・3年生を名乗ります。学年が上がるということは、それだけ周囲からレベルの高い行動を求められてきます。自分を厳しく律し、常に努力を重ねてほしいと願っています。
そして、樟南高校を卒業されて次のステージへ挑む皆さんはこれからが本番と言えるでしょう。混沌とする現代社会、高校生活を過ごしてきたときと同じようにはいきません。大きな苦労・苦悩・困難・挫折も時にはあるでしょう。しかし、それを乗り越え、これまで卒業された先輩方は色々な世界で活躍されています。
ここで、私の高校3年次の担任の先生が高校卒業に際して書き上げたメッセージを紹介します。以下の内容は、樟南高校を卒業された皆さんにも通じる部分があるかもしれません。
卒業おめでとうございます。竹は空洞を抱きながらもあれほど強靱でしかも柔軟なバネをもっているのは、「節目」が要所要所を締めているからに違いありません。人生にも区切りがあり、高校卒業を「節目」と考えるのもいいことだと思います。
人は区切り目に立つと客観的に自分を離れて見ることができ、また周りも見えてくる気がします。このとき自分が他との関係において確実に存在していることを強く意識します。でも、それは別れのときでもあります。別れにより絆を解き放つと、絆が意識されまた新しい出会いもあります。
卒業に際し皆さん一人一人を思い浮かべて見ると、それぞれが周囲の期待に応えてくれそうに思えます。しかし、今日までの十八年間よりこれからの人生のほうがはるかに長く、その人生全体から見れば高校で学び得た知識や生き方などほんの一部にすぎません。高校までの自分に安住することなく、責任ある人としての「節目」として様々なことに挑戦し、自分の可能性を引き出し幅広い生き方や考え方をして欲しく思います。また、常に変化して固定的に捉えてはならないものがあることも学んで欲しい。自分自身の体力も学力も心もその人の心がけで変わり得るものです。”現在はほんの人生の入口にすぎない”と思い、明るく前向きに生きて今日よりも成長した君達と再会する日を楽しみにしています。
「樟南ロード」でも繰り返し述べてきましたが、高校卒業はゴールではありません。むしろスタートです。あなたの本当の人生はここから始まります。もし何かありましたら遠慮なく樟南高校へいつでも来てください。母校の門は、皆さんのためにいつでも開けています。
在校生・卒業生ともに身体に気をつけて、明日以降も己を輝かすために頑張りましょう!
がんばれば感動 今日も明るく精一杯