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多少のことではへこたれないサトウキビのように

砂糖の原料となるサトウキビは主に鹿児島県の南西諸島や沖縄県で生産されています。気温の下がる冬に収穫となり、収穫したら速やかに製糖工場へ運ばれていきます。

サトウキビは強風や水不足であっても着実に生育できる強さがあります。厳しい環境でも生育できるとあって、鹿児島県の南西諸島(特に奄美群島)や沖縄県では地域を支える作物の一つとなっています。

私はかつて鹿児島県最南端である与論島に行ったことがあります。写真は、ある夏の日に与論島で撮影したサトウキビ畑の様子です。撮影時は強い風が吹いていました。それでも、サトウキビは倒れることなく強い風に耐えていました。

 

 

与論島(大島郡与論町)は鹿児島県に属していますが、沖縄県に近いということで琉球文化と奄美・大和の文化が混在しています。自然が大変豊かであり、独特の文化が多く見られる与論島には魅力がたくさんあります。私自身、与論に行く機会があればまた行ってみたいです。

 

 

さて、紆余曲折あっても立派に生育するサトウキビのように、樟南生も険しい山や深い谷を乗り越えて自分を伸ばすべく努力を続けています。

ここで、サトウキビが多く収穫できる地域の出身であり、現在樟南高校においてあらゆることに一生懸命取り組んでいる二人の生徒を紹介します。

 

まず、英数コース2年の濵井祐志くん(喜界中出身)です。

 

 

「樟南高校での生活も2年が経とうとしています。私は自分が志望している国立大学を現役で合格するため、数学や理科を中心にして勉強に取り組んでいます。内容が難しくなっていますが、クラスメイトをはじめたくさんの仲間と切磋琢磨して、そして時には地元喜界の雄大な自然を思い出しながら、自分の目指す道に進んでいきたいと思います!」

 

次に、自動車工学コース2年の新島伊武起くん(龍南中出身)です。なお、隣にいらっしゃるのは喜界島にゆかりのある前田先生(地理歴史科(地理)担当)です。

 

 

「私は相撲部に所属しています。顧問の先生やほかの部員と協力して、インターハイや選抜大会等で結果を残すべくトレーニングを続けています。相撲だけでなく、自動車に関する勉強も大切にしています。コロナの問題もあり大変な毎日ですが、地元奄美のパワーを忘れずに、残りの高校生活も全力で過ごしていきます!」

 

喜界島出身の濵井くんも、奄美大島出身の新島くんも、おそらく中学時代まで過ごした地元の広大なサトウキビ畑が今でも目に浮かんでくるのではないでしょうか。地元に思いをはせながら、樟南高校でさらに努力を続けて、もっと大きな世界を手に入れてほしいと思います。

 

このご時世、何かと難しい局面が続いています。しかし、ここでへこたれるわけにはいきません。様々な経験が自分自身をもっと強くします。皆さん、大きなサトウキビのようにどっしりと強くたくましく、多少のことでもへこたれない力を持って歩みを進めてください!

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