創立128周年記念式

創立の原点を認識し、建学の精神「博文約礼」を踏襲し、「強さ」と「誇り」を持って

 県内の学校で最古の歴史を誇る本校の128周年創立記念式が16日、体育館でありました。時任保彦校長は、本校の長い歴史に触れ「戦時中の混乱時期に学校再建のため、生徒と教職員がアルバイトをしながら学校を立て直したこと」、「在校生には学校が在ることへの感謝、達成の感動を得るために文武両道への挑戦をしてほしい。」そのうえで、「博文約礼の精神を踏襲し、部活動や勉強を行い、強さと誇りを持ってほしい。」と訓示しました。
  「博文約礼の精神」とは、その淵源(えんげん)を『論語』に求めることができ、その部分の意を簡潔に述べれば「広く学問を修め、礼をもって行いをただす」となる。
 樟南高等学校は明治16年(1983年)、鹿児島市高麗町の甲突川河畔に県内唯一の人材育成塾として誕生した「博約義塾」が前身です。その後、国策として鉄道マンを育てる「博約鉄道学校」(1916年)、「鹿児島鉄道学校」(1925年)と変遷を経て、昭和25年に学制改革により高等学校に昇格、「鹿児島鉄道高等学校」と改称しています。昭和35年には新設された商業科を加えて「鹿児島商工高等学校」と校名を変更、さらに平成6年には普通科充実をにらみ、現在の「樟南高等学校」に校名を変更しています。平成7年には鹿児島市荒田1丁目から、現在の同市武岡の高台に校舎を移転新築しています。
 式では初めに神事があり、亡師亡友の御霊を慰めました。また学年を代表して文理コース1年北村 誠康君 文理コース2年川田 真衣さん 普通コース3年 高田 真樹君が「創立記念の日」をテーマにそれぞれの思いを作文で披露しました。
 また、本校OBを代表して大徳 修同窓会長が「本校は時代の変遷に対応し、そのニーズにあった人材育成を行ってきたことに、同窓会は誇りを感じている。社会に活躍している多くの人材を輩出をしていることに感謝している。」と述べ、卒業生として「在校生に本校の未来のために伝統を築いていく礎となってほしい。」と祝辞を述べました。
 永年勤続表彰もあり、20年在職の加治和孝教諭(男子剣道部監督)に表彰状と記念品が贈られた。

校長と生徒会代表 理事長 学園長
生徒代表 祝辞を読む同窓会長
 
加治 和孝教諭  

「創立記念日に思う」の代表作文論旨

北村 誠康(文理コース1年)

 樟南高校の大先輩方が夢や目標への第一歩を踏み出して、努力という行為をスタートさせた日だ。私たちもそんな先輩方に習い、難関大学合格、そしてその行く手に広がる自分自身の大きな夢にむけて、この日をきっかけに再スタートをしたい。 

川田 真衣さん(文理コース2年) 

 長い歴史の中で先輩が築き上げてきた伝統と功績は全国的にも有名です。私たちの代もそれを引き継いでいきたいと思います。学校への感謝と自分の将来のために、今自分にできる精一杯の努力をしていきたいです。
 

高田 真樹君(普通コース3年)

 三年生は学校で過ごす日数は残すところあとわずかとなってきました。胸を張って卒業できるよう、伝統をけがすことのないよう、これからは授業態度などに失礼がないようにしていきたい。そしてまだ終えていない部活動の最後の大会でいい結果を残せるよう、頑張っていきたい。

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